住宅取得資金贈与制度を利用した生前贈与

数年前に新築で注文住宅を購入した我が家。当然のことながらキャッシュで全額を支払えるはずもなく、頭金以外は住宅ローンを組むことになりました。夫は公務員ですが、私は専業主婦で子どもがひとりです。夫の仕事は安定しているとはいえ、子どもの教育費を考えると不安もありました。そんなときに実家の父が1000万円の援助を申し出てくれたのです。ですが、それをそのまま贈与というかたちで受け取ってしまうと、その一般税率はなんと40パーセントとのことでした。

その後、父と私とで知り合いの税理士さんを訪ねたところ、住宅取得資金贈与制度について教えてくれたのです。これはどういったものかというと、自分にとっての直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合には非課税になるという制度です。直系尊属というのは、父母、祖父母、曽祖父母など自分にとって目上の直系の親族のことだそうです。私にとって父はこの直系尊属にあたりますから、この制度を利用することができました。もちろん、贈与してもらった分は非課税となりました。